オフィス(店舗)環境を決める大きな要因が”エアコン”。 日本には四季がありますから、エアコンがないのは辛いことです。 ただ、一般家庭とは異なり、オフィス(店舗)のエアコンは巨大。 家庭用と比べても形は特殊で、どれを選べばいいか分からないもの。
また、巨大なだけに設置費用がどれほどになるのか不安が残ります。 そこで、今回は業務用エアコンの種類と特徴についてご説明しましょう。 電気工事の費用にも触れていますので、ぜひ導入の参考にしてみてください。
エアコンと一括りにしていますが、家庭用と業務用の大きく2種類に分けられます。 では、家庭用と業務用の違い、さらに業務用エアコンの種類と特徴を見ていきましょう。
家庭用(ルームエアコン)と業務用(パッケージエアコン)の1番の違いは”冷暖房能力”。 家庭用がせいぜい8畳〜12畳までなのに対して、業務用は50畳以上に対応できる機種も。 複数台を組み合わせることで何百畳も、高さのあるフロア全体も冷暖房できます。
もちろん、オフィス(店舗)の広さが12畳以内であれば、家庭用という選択肢も。 業務用に比べて費用も抑えられますし、家電量販店などで気軽に購入できます。 まずは家庭用か業務用、オフィス(店舗)にどちらをつけるか検討するのがいいでしょう。
オフィス(店舗)が12畳以上あるのなら、間違いなく業務用エアコンの領分です。 では、業務用エアコン(パッケージエアコン)の種類と特徴をご紹介しましょう。
露出面が正方形をしたタイプで、天井に埋め込む形で使用します。 正方形という形を生かして中央から吸気、4方向から排気することが。 どこにでも配置しやすい上に、天井に埋め込むので空間の邪魔になりません。 デザイン性にも優れているので、おしゃれなオフィス(店舗)を目指すなら最適です。
エアコン本体は天井内部に、吸気口と排気口だけ露出しているタイプです。 吸気口は1箇所のみですが、ダクトさえつなげば排気口は複数箇所に設置可能。 2台,3台と広範囲に設置すれば、広いオフィス(店舗)でもムラなく冷暖房できます。 また、あくまで本体は1台なので、少しでも費用を抑えたいならおすすめの選択肢です。
家庭用と同じように、天井から本体ごと吊り下げられているタイプです。 天井から本体ごと吊り下げるので、大掛かりな電気工事は必要ありません。 家庭用のように壁や天井を補強し、本体を引っ掛けるだけで済みます。 ただ、一方向にしか排気できないので、あまり大きな空間には不向きでしょう。
本体を床にそのまま設置できるタイプの業務用(パッケージエアコン)です。 本体に吸気口、排気口があり床にそのまま設置するだけと電気工事はさらに簡単。 短期間で設置できる上に、工事が簡単なのでかかる費用も抑えられます。 しかし、床に直接なので場所を取るなど、最近ではあまり選ばれていないタイプです。
業務用(パッケージエアコン)として紹介したのは主に4タイプ。 では、結局のところ業務用としてどれを選べばいいのでしょうか?
特殊な場合を除いて、基本的に紹介しなどのタイプでも設置はできます。 各タイプの特徴を理解した上で、オフィス(店舗)に合わせて決められるのがいいです。
エアコンの導入には”本体費用”と電気工事の”作業費用”の2つがかかります。 本体費用はメーカー、タイプや機種によって様々です。 メーカーサイトや販売店などに問い合わせるのが良いでしょう。 そこで、以下に各タイプの電気工事にかかる作業費用をまとめてみました。
上記から分かる通り、天井や壁に細工するほど作業費用は高くなる傾向に。 また、エアコン本体の馬力が上がるほど、作業費用も高くなる傾向にあります。 ただし、上記はあくまで作業費用の相場をまとめたものです。
業者によってはより高いときも、反対によりやすいときもあることに。 まずは最寄りの販売店、施工業者などで見積もりを取ってみると分かりやすいです。
今回は業務用エアコンの種類と特徴、電気工事にかかる作業費用についてまとめてみました。 業務用エアコンには主に4つの種類が。
基本的にどれでも取り付けられるので、特徴を知った上で比較してみるのが良いでしょう。 また、電気工事にかかる作業費用としては、1台あたりおよそ2〜3万円ほど。 家庭用に比べると高く感じますが、業務用としてであれば良心的な価格帯です。 ぜひ、紹介した内容を参考にし、オフィス(店舗)に合わせた1台を検討してみてください。